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【WEB版 お城旅行記】 第31号 2004年1月28日発行 (発行部数296部)
姫路城撮影記10〜ぬの門&るの門編〜
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皆さん、こんにちは。
キリです。
「りの門」をくぐり抜けると、上山里丸です。
備前丸(本丸)のすぐ下になります。
ここから見上げる天守閣もすんばらしいです!
「上山里から天守閣を見上げる」

さて、この上山里には井戸があります。
姫路城は旧国名では、播磨の国になります。
通称、播州。
そして、井戸。
さぁ、何を思い浮かべますか?
そう、播州皿屋敷のお菊井戸がこれなのです!
「お菊井戸」

夜の肝だめしに最適かもしれませんね。
いちまぁ〜い
にまぁ〜い
……ふぃ〜
上山里の出口の門は、「ぬの門」になります。
こちらは下り坂です。
逆に言うと、この「ぬの門」から敵兵が攻めてきても、急なのぼり坂なので攻
めあぐねること間違いなしです。
「ぬの門」

「ぬの門」をくぐると目の前に見事な石垣が出迎えてくれます。
天まで届くのではと思うほどの壮大な石垣は、熊本城の武者返しバリの反り返
りです。
「ぬの門前の石垣」

せっかくなので、真正面からこの石垣を撮影してみました。
ピシーッと垂直に積み上げられている姿には思わずみとれてしまいます。
「真正面から石垣を撮影」

この「ぬの門」は見事な櫓門です。
これだけ重厚だと攻めるほうもものすごい労力と犠牲を覚悟しなければならな
いでしょうね。
「ぬの門」

「ぬの門」を抜けると、普通はそのまま「るの門」へ向かうのですが、せっか
くなので、そのまま二の丸に向かいます。
二の丸はなかなか広い曲輪です。
この二の丸には、「いの門」と「ろの門」がございます。
「ろの門」

この「ろの門」には逸話があり、昔、姫路城で映画の撮影があり、そのとき火
薬の量を間違って、この門を爆破してしまったそうです!
国宝姫路城爆破!
ものすごい轟音とともに「ろの門」の一部が吹き飛んだそうです。
すぐに復元したそうですが、当時の新聞にも載った一大事件だったそうです。
「ろの門」の反対側には「いの門」があります。
菱の門の目の前にあった門です。
「いの門」

なので、この「いの門」をくぐると菱の門が目の前にどどーんとひかえていま
す。
「いの門から菱の門を見る」

このまま菱の門へ行ってしまうと、最後の「るの門」に行けないので、一旦「ぬ
の門」まで戻ります。
さらに話は飛びますが、この姫路城にはいろいろな大名が城主として入城して
きます。
大阪への重要拠点であるこの姫路城には、特に徳川幕府の譜代大名が任されま
した。
最初の池田輝政公は家康公の娘婿ですし、その後の本多氏は、かの徳川四天王
の本多忠勝公の子孫です。
同じく徳川四天王の一人、榊原康政公の子孫も城主になっています。
さらに、徳川四天王、酒井忠次公の子孫も来ています。
さて、しかし、四天王最後の井伊直政公の井伊氏だけは姫路城に来ていません。
それは、姫路城よりも重要な彦根城を任されていたからです。
井伊家だけは幕末まで領地替えもなく、彦根を任されました。
と、話を戻して、この姫路城には、池田家、本多家、榊原家、酒井家、そして、
松平家が城主として入城していますが、それぞれの城主時代に、お城の修築を
しています。
お城の瓦をご覧ください。
それぞれの家の家紋が使われています。
池田家は「揚羽蝶」
本多家は「立ち葵」
榊原家は「源氏車」
酒井家は「剣酢漿(ケンカタバミ)」
松平家は「三つ巴」
です。
ということで、榊原家の「源氏車」を撮影してみました。
「源氏車」

皆さんも上の5つの家紋を探して見てくださいませ〜
さて、「るの門」、通称「埋め門」と呼ばれたこの門は、石で作られた門です。
パッと見、どこにあるのか分からないくらいの段差があります。
「るの門」

なんだか腹切丸への石段に似ていますね。
この石を埋めて侵略を防ぐわけですね。
「るの門その2」

「るの門」を表からみるとこんな感じ。
非常用の通用口みたいですね。
「るの門その3」

この門が実は、天守閣への最も近いルートになります。
るの門→ぬの門→りの門→備前門という感じです。
いの門より断然近いですが、この門の存在には普通気づきません。
菱の門から見るとここに門があることには気づかないでしょう。
「るの門から菱の門を望む」

すでにご紹介した実際に菱の門からこの「るの門」を見ると…
「菱の門からるの門を望む」

どうですか?
全然分からないですね。
以上で城内のご報告を終えます。
「いの門」から「ぬの門」まで全部で10の門をご紹介したことになります。
門だけでも十二分に見ごたえあります。
さて、次回は外からの姫路城をご紹介したいと思います。
それでは〜