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 【WEB版世界旅行体験記】 第5号 2004年5月14日発行 
 
 第5話 フィレンツェ〜ミケランジェロ他編〜
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 皆さん、こんにちは。
 キリです。

 それにしても見事な大クーポラ。
 ジョットの鐘楼から降りて、改めて下から見上げるとそのすごさを実感します。

 「大クーポラを見上げて」
 

 下に立っている人間の小さいこと小さいこと。
 よくもまぁ、こんな巨大な建物を建てたものだと思います。

 ズームアップして丸屋根のほうを撮影すると、その丸屋根もでかいのです。

 「ズームアップ」
 

 屋根だけでもこんなに大きいのですが、その労力たるや驚くべきものがありま
 す。
 ルネッサンスのすごさを垣間見る思いです。

 ルネッサンスといえば、芸術です。
 ルネッサンスが生んだ三大芸術家は、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィ
 ンチ、ラファイエットと言われていますが、このフィレンツェで、最大のおす
 すめは、アカデミア美術館に展示してあるミケランジェロの「ダヴィデ像」で
 す。

 アカデミア美術館に到着したのは午後1時でしたが、入り口に並んでいる人は
 わずか20名。
 予約をしなくても、15分くらい待って入場できました。
 一応、ウッフィツィ美術館もそうですが、入り口が2つあります。
 予約用とそれ以外です。
 予約用の入り口は大体団体さんがいるのですぐ分かります。
 予約なしは個人で並んでいる人が多いです。

 予約なしの入り口は「アルファーニ通り」にありますが、通りを把握するのは
 結構大変です。

 さて、前置きが長くなってしまいましたが、ダヴィデ像!

 でかい!
 きれい!
 美しい!

 の三拍子そろったまさに一級の芸術品です。
 この作品を見ただけで、イタリアに来てよかったぁ〜と思えるほどのすばらし
 さです。

 うう〜ん、ルネッサンスとはかくもすごいのか。

 驚く点は、まずその大きさ。
 なんと高さは4メートル34センチ。
 重さは19トン!

 一つの大理石からこの像を削り上げたミケランジェロの彫刻家としての力量に
 まず脱帽です。

 続いて、驚愕すべき点が肌のすべすべさ! 
 ものすごく肌がきれいなのです。
 彫刻というのは、石なので多少なりともザラザラしたところがあるのですが、
 文字通り“なめらかな”肌なのです。

 つるっつるした透き通るような白い肌は見るものを圧倒させます。
 人間が作った像なのに、見とれてしまう…ほれぼれするとはこのことです。

 そして、最も驚くべき点は、その美しさ。
 なぜこれほどダヴィデ像が美しいかというと、それは細部まで再現されたリア
 リズムです。

 筋肉の動き
 首筋の動脈
 手の血管
 
 一つ一つのディテールが本物の人間のように見えるのです。
 これだけリアルに再現できるミケランジェロという男は、まさに天才という名
 にふさわしい人物です。

 これだけの大きさを、あれほどの正確さで表現できる能力。
 
 (すごい! すごい!)

 心の中で何度叫んだことか。
 
 今思い出してもあの感動が何度でも蘇ります。
 じぃっと見入ること30分。
 来て本当によかったぁ! という深い感動とともにアカデミア美術館を後にし
 ました。

 フィレンツェの自由と独立を象徴したこのダヴィデ像ですが、当初はシニョリ
 ーア広場に置かれていたのですが、なんと1991年に暴徒によって左足をハン
 マーでたたかれてしまいます。

 なので、ダヴィデ像を良く見ると、左足だけちょっと崩れています!

 ということがあったので、それから5日間もかけて、シニョリーア広場から現
 在のアカデミア美術館に移送されたそうです。

 そうでなければ、外で自由に見れたのでが…

 美術館では撮影禁止だったので、外にあったレプリカを撮影してみました。

 「ミケランジェロ作 ダヴィデ像(レプリカ)」
 

 雨で汚れていますが、本物はもっとずぅーっときれいなんです。
 フィレンツェに行かれることがありましたら、このミケランジェロのダヴィデ
 像だけは必見です。

 大げさな言い方を言えば、一生の思い出になりますよ。

 さて、話は変わってフィレンツェの街並みです。
 ジョットの鐘楼から見下ろした街並みは赤レンガの街並みでしたが、地上から
 みるとこんな感じです。

 「フィレンツェの街並み」
 

 あと観光地特有の馬車もパッカパッカ闊歩していました。
 また、広場には回転木馬、メリーゴーラウンドもありました。

 「メリーゴーランド」
 

 前回、現在のフィレンツェはいたるところで、修復作業をしていると書きまし
 たが、ちょっと楽しみにしていた高さ94mのヴェッキオ宮の塔ですが、見事に
 修復作業中でした。

 「修復作業中のヴェッキオ宮」
 

 時間はまだ3時くらいでしたが、朝3時半起き、なおかつ朝から1時間も駅前
 歩き、フィレンツェについてからも2時間半も迷子になっていたので、最早疲
 労のピークに達していたので、もうドゥオーモに入ったり、ヴェッキオ宮に入
 ったり、ピッティ宮に行く気力はありませんでした…

 ので、仕方ないので、とりあえず、フィレンツェといったらメディチ家! と
 いうことで、ガイドブックの写真写りのいいメディチ家礼拝堂に行ってみまし
 た。

 見事な貴石細工に圧倒…とガイドブックにはありましたが、ウィフィツィ美術 
 館同様、室内が薄暗いので、今ひとつというのが率直な感想です。
 
 …正直ちょっと古臭い雰囲気でもありました。
 多分、建設当初は荘厳な雰囲気だったのでしょうが、今はメディチ家の栄華も
 過去の話…というのを実感するにはいいかもしれません。

 続いて、ヴェッキオ橋に行ってみました。
 ここは、フィレンツェ最古の橋で、宝石店がぎっしり並んでいます。

 「ヴェッキオ橋」
 

 あれ? ここが橋?
 と思うくらい、普通の通りのような場所です。
 つまり、お店が露天ではなく、しっかりした店造りなのです。
 でも、遠くから撮影すると、ここが橋の上だと分かります。
 それにしても、橋に家を建ててしまうのは、ユニークですね。

 「ヴェッキオ橋遠景」
 

 所狭しとお店が軒を連ねています。

 さて、次回は、フィレンツェの食べものと物価、両替などについてご紹介した
 いと思います。

 それでは〜

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